2010/03/29

ホワイトオーク


White oak,Fork-leaf white oak,Ridge white oak,Stave oak
学名 Quercus alba  ブナ科(Fagaceae)

主要な突き板の材料のひとつ。
ウィスキーの樽に欠くことのできない材料。家具什器類に使われる。
ウィスキーのコハク色は、このオークからでる灰汁の色である。
英和辞書ではカシの木と誤訳されているが、日本の木材では、ミズナラが一番近い。

分布・産地:北米大陸の東部を、南カナダからフロリダ北部にわたり広く分布するが、突き板用材としては五大湖辺りの産地に限られる。

木材:心材はアイボリー、辺材は白に近い。
大きな放射組織があるため、柾目面に美しいシルバーグレインがある。
気乾比重:0.75

一般に収縮率が高く、乾燥の際には狂いや割れがでやすい。
心材の導管にはチロースという細胞の膨出してきたものが詰まっているため、木材のなかへ液体が入りにくい構造になっており、これが樽用材として伝統的に使用されてきた所以である。
レッドオークにはこの性質はない。
心材はやや耐朽性がある。

用途:突き板、家具、フロアー、樽、建築、キッチンパネル等。

参考:須藤彰司著 世界の木材200種


ホワイトオーク柾


ホワイトオーク板目

◆ホワイトオーク施工例はこちら
◆オーク突き板のワークスペース vol 2 はこちら

2010/03/20

CONDE HOUSE STYLE 2010 SPRING


ダイゲン単板よりエコカー(自転車)で20数分、

心斎橋にあるカンディハウスにて....

  

新作概要や開発エピソード等を始めとするギャラリートークに始まり、「ケルン国際家具見本市」の出展エピソードを交えながら、これからの日本を見据えた家具づくりの在り方を諮りました。


デフレ潮流の中、家具を単なる消耗品でなく、ロングユースな"家財"としての誇りを取り戻せるよう修理・再生のレストアの体制を打ち立て、またこれが森が育つスピードに合わせた家具づくりの実現に繋がるという話でした。



'RETZEN'という名の椅子
成型技術で形づくられた背の曲面が体を包み込むゆったりとした座り心地。



日本の家具業界の存亡の機....!?

と、まことしやかに囁かれている昨今、



ともすると見過ごしてしまいそうなキメ細かな仕様や堅牢な構造性、
そこには日本が誇る”用の美”が沢山詰まった職人技/技芸が煌めいていました。


消費社会へのアンチテーゼが生まれる背景に於いて尚、

苦吟中の日本... 

パラダイムはいつ変わるのでしょうね...



2010/03/11

スギコダマ













先月の話になりますが、ダイゲン単板のご近所の銘木屋さんで、
新鋭:有馬晋平氏の個展が催されていました。


海ガラスのようなすべすべした手滑りのフォルムと

杉のモチモチした肌触りが相成って、

どこかしら安堵感が湧いてきます。




腰かけてみると骨盤が緩み、ホッと一息つくような座り心地...



燦燦と陽の光が溢れ、

ディフォルメされるのは辺り一面、咲き誇るかのような杉の杢。


それら自然界の揺らぎが、再び日常の風景にとけ込めば、

私たちにどのような有形無形の感覚を与えてくれるのでしょうね。

2010/03/03

スギ、杉、彬、椙、杦、シダー、Ceader


Cryptomeria,Japanese cedar

学名:Cryptomeria Japonica(L.f)D.DON(Taxodiaceae,スギ科)

常緑高木

分布:本州(全土),四国,九州(~屋久島)

最重要造林樹種で各地に有名林業地があり、産地により値段にも格差がある。

心材淡紅色(あかじん)~暗赤褐色ときに黒褐色(くろじん)、木理直通、特有の香気あり

気乾比重:0.38

加工性:

耐朽性:中庸

用途:ツキ板、建築全般(主に柱、垂木、板類、天井板、建具、床柱、屋根板等)土木、木造船、器具(農具等の板、飯びつ、割りばし、曲輪など)、樽桶類(特に酒樽)、家具、細工物、下駄、彫刻などきわめて広範に使用される。

天然生の屋久杉は装飾的価値高く、天井板、家具、化粧単板、工芸単板、工芸用に賞用。

北山杉:特殊仕立の北山杉は床柱用磨丸太とする。
神代杉:埋もれ木を神代杉といい、細工物などに珍重される。

杉板目
杉柾目

2010/02/22

銘木とツキ板の名料理人 秋友政宗氏

  「木が好きでカタチあるものを残したい....」


秋友政宗氏バイオグラフィー

広島県出身
大阪府立大学卒

2002年 福山高等技術専門校にて、家具製作の技術を学ぶ
2003年 旭川市の家具メーカー 株式会社 匠工芸 勤務
2007年 大阪市の特注家具製作会社勤務
2008年 大阪市大正区に工房"リャマファクトリー"を設立
      


小社ダイゲン単板より、テクテクテクシーで約2分....
リャマファクトリーのアトリエがあります。    

リャマの家具は無機質的な究極のシンプルさとも違う、「潔よさ」といったらいいでしょうか。    
   
    
氏が木についてお話されている時のその力充溢した空気と言ったら...
長年、木となりわってきた職人さんの精妙さと気概をそこに観た感があります。

木工小物からオーダー家具、造作、インテリア、etc……境界を越えて、木工造形の軸線上にあるデザインの創造をライフワークに、様々な分野の方々とのセッションも欠かす事無く活動されています。

関西のカルチャー雑誌"IN/SECTS"に名だたる著名人と同列に掲載されたキャリア組クラフトマン。

その人気ぶりとセンスの程は推して知るべし...

2010/02/20

リャマ語るリャマのお話



南米ペルーのアンデス地方に住むリャマ。
マチュ・ピチュに代表される高山地帯の荷運び係であります。


性格はおとなしく、何事においても慌てず落ち着き、働き者。
それでいて、少し頑固もの。

絶壁にはりつく細道のようなアンデスの高地の地勢においても、
リャマのゆったりと落ち着いた性格が荷を運ぶのにピッタリなんだそうです。

のんびり屋のリャマは粗食に耐え、長距離を黙々と歩きます。
また、アルパカの源流でもあるリャマの毛は現地の人々によく使われますので、環境に対して負担の少ない動物なのです。






人なつっこいリャマは、古くはインカの時代から人々に愛されており、
時にはゴルフのキャディとして活躍することも。



そんな愛すべきリャマを模し....

Llama factorytと名打つ工房で生み出されるのは、
消費者の心にダイレクトに応える技アリのファニシングの数々....


「寡黙に働くリャマの日常のように

飾らなくシンプル、愛らしさを覗かせながらも主張しすぎない

永く使って頂ける機能美を追求していきます。」


Llfactory代表、秋友氏のミッション。







 



2010/02/10

Pop out chair

Design & Produce : 建築設計事務所 In's Factory 松原美恵女史
Industrial work : 秋友政宗氏
 
ZERO Exihibition '08に出展されたPop-out-chair


一瞥するとミニマム。 

本のような見開き蓋を開くと、折り畳み構造物がせり出してくる仕掛け椅子。

幾何学的に位置関係が一変するあらわさが魅力です。

物憂げな雨水うすいの時季に、一双の白と飄々としたピアノの旋律の清々しいコントラストが気分です。



music: Sohichiroh Shigematu


閑話休題、

制作者のユニークな解釈に興味があるところ...


シンプルに見えますが、
実は個々のパーツの角度がすべて違うんです。

初めに松原さんから模型と図面を見せてもらった時は、
相当難航するだろうなぁと思っていたのですが、
製作してみるとビックリ!

図面どうり作るとこれがうまく動くんです。
スゴイ図面の精度でした。

家具屋の僕では到底引くことのできない図面です。
さすがは1級建築士サンだなぁと、1人工場で感心してました。


...............     ..................     ................
 

自分とは違う新しい視点を得ることで、今までと違って物事が見えてくるから面白いですね。
 
タイムリーな玄妙人、秋友氏のプロフィールは近々公開.....

2010/02/02

ツキ板の照明でウォームビズ


ホテルのエントランスやレストラン、リラクゼーションスパ........

季節性を感じさせるのびやかな空間の演出に、いったいどんな灯りのマジックが使われているのでしょうか。


今シーズンのリコメンドは、寒ううぅ〰{{{{(+ω+)}}}}〰い冬の部屋先に灯る
  
  
   肥松ツキ板の照明


遠景を思わせる流麗な木目が松脂で赤々と透け、見ているだけで和やかで暖かい感じが伝わってきます。
例え既存の白やアイボリーの壁であっても、白熱光とシェードから漏れるオレンジの光を部屋中に帯びさせることで※体感温度は少なくとも1度は変わってくるとされています。

また、間接照明を複数取り入れ、一つの空間に明度差をつけることで広々とした空間演出も期待できるというわけです。






このオレンジ色の灯りは、夕焼けの夕日を思わせ、太古より人類のDNAに刻まれた記憶、「日暮れて家路に辿り、体を休めよう」という心理的要因に起因し、リラックス感を誘います。

また、見ている人の心の奥に眠る遠い過去何万年と続けてきた焚き火のイメージを喚起し、心を温めてくれるという一説も。




三連の照明(φ900+φ850+φ800)×H1600
あかりのオブジェ展 1999
テーマ部門入選

大寒を凌ぐその処し方に、ツキ板の粋な配役で「古きを温め新しきを知る」。

  さ~て どこに置こうかな。。。



※東芝ライテックと東北電力の共同研究により、男女20人を対象に蛍光灯(昼光色)と電球色(オレンジ色)の2つの部屋で快適に感じる温度を調べたところ、この二つの電球の色により体感温度が1度上下したという。
(冷暖房両方で実験)

アメリカの工業調査では壁面の色と照明の衣替えにより、2度の体感温度差が出たという報告もされている。



建築家、水谷嘉信氏の指揮するツキ板の逸品。