2008/11/15

「唐木職人」からきしょくにんのアトリエ vol.3~4




この細工の佇まいから推測されるように、唐木の調度品は極めて嗜好性が強いが、その優美な表情とは裏腹にきちんと「実用の美」の道具であるという役割を果たしている。



絡凰美術工房 vol.3





唐木は最もよく知られている熱帯アジアのローズウッド類のひとつである。
シタンという場合、狭義にこの種を指す場合と、広義にシタン類を指す場合があるが、いずれもDalbergiaの属の樹種に限られている。
取引上、さらに広く、シタンに加えて紅木、カリンまでを含むこともある。
唐木商は、シタンの中をさらに細かく分類することがある。
同じ属には、インディアンローズウッド、チンチャン(Chin-chan)、チューリップウッド、oliveri、Yindaik、cultrata、Shishem、Sisso、などがある。


重厚な風采の唐木だが実際とても重く、硬い材である。
材面の美しさと、加工後の仕上がりの美しいことから、いわゆる唐木細工というのが誕生した。
高級家具、キャビネット、内装用、器具の柄などに使われる。


絡凰美術工房 vol.4


※参考文献:須藤彰司著の「世界の木材200種」


※ビデオがご覧になれない方はAdobe Flash Playerから
プラグインをダウンロードしてください。

2008/11/14

「唐木職人」からきしょくにんのアトリエ vol.1~2






「唐木」~奈良時代


日本における木製品の歴史は古く、奈良時代の遣唐使の時代にまで遡ります。
遣唐使が持ち帰った木製品の中に、日本には無い珍しい木を使った木製品などがありました。

この中国から渡来した紫檀シタン黒檀コクタン(=Ebony・エボニー)、タガヤサンなどの熱帯産の木を唐の木(トウノ木・カラ木)と呼んだのが、始まりと言われています。
また、唐木を加工する職人も、帰化人などに限られていたようです。


色艶の似た意匠性のある樹種を唐木と総称する場合もあるようです。


絡凰美術工房 vol.1





絡凰美術工房 vol.2



※ビデオがご覧になれない方はAdobe Flash Playerから
プラグインをダウンロードしてください。

2008/11/13

日本のツキ板の発祥

ツキ板(突板)の起源を紐解くと、既に紀元前二千六百年前にその創造理念があったとされています。

それはエジプトのピラミッドの中に残されていた家具や小物入れに見られ、更にバビロニア、アッシリア時代からギリシャ、ローマ時代においても王朝の家具、壁面などに、中国では紀元前からツキ板貼りの工芸品が作られていたといわれています。


わが国では奈良朝時代に工芸が発達し、ツキ板貼りの工芸品が作られ、正倉院宝物の"紫壇木画双六局"などにツキ板が使用され、現在でもその美しさを保っています。

これらのツキ板貼りの手法は、当初は象嵌式の小型の細工に限られており、※箱根細工に見られるようなものでしたが、明治時代に入り、より大きな箱もの類が作られるようになりました。



箱根細工はこちら



日本では大正時代に入り、本格的にツキ板が普及し始めました。
大正初期、鏡台、針箱、長火鉢などの家具の表面材として黒柿、クワ、タモなどの厚さ三mm位のツキ板を化粧貼りしたものが使用されました。

当時の家具職人は自分でツキ板を作り、自分で化粧貼りし、これができないと一人前の家具職人とはいえなかったようです。

大正も半ば以降になると、これまで手鉋で突いていたツキ板を機械化して量産するため、木製のスライサー機の電動スライサー機も開発され、ツキ板も大型化していきます。




当時の木製スライサー








ツキ板製造も化粧貼りも大正初期までの家具職人の仕事でした。
今と違い何でも一貫製造だったんですね。



※ビデオがご覧になれない方はAdobe Flash Playerから
プラグインをダウンロードしてください。



2008/11/12

手動のツキ板スライサー



大阪弁みたいな英語の翻訳もどき:

「これは、桜のベニヤを薄く切る機械です。
 元々のベニヤは長さ約30m、厚み10cmですが、スライサーを通して 49.8インチ(約1m26cm)の断片にします。 
 このように木を薄くすることで(※特ウスのツキ板にする)木の織り物に使用することができます。
 
最終的には、厚み1/8インチ(約3.2mm)のこのような四角い形状になり、 車の外側全体の湾曲部分として使用されます。」







※ビデオがご覧になれない方はAdobe Flash Playerから
プラグインをダウンロードしてください。

2008/11/11

ツキ板の種類
針葉樹と広葉樹

ツキ板の種類の大分類としては、
以下の三つの主軸をもとに大別される

①「樹種別」で針葉樹、広葉樹に大別される。
②「切削方法」ではスライスド単板、ロータリー単板、ハーフロータリー単板に分けられる。
③さらには「木取り(製材)」や「切削方法」により、製品が板目、柾目、追柾、杢(ロータリー)に分けられる

それぞれによって異なる用途と適性、求められる厚みの違いがある。
今日は①の樹種別によりツキ板の種類をカテゴライズしてみることとする。

針葉樹と広葉樹


ツキ板業者は総じて、針葉樹か広葉樹かいずれかの専門分野をもっている。

一口に針葉樹、広葉樹と言ってもそこにはさらにいくつかの分類があるが、ここでは構造的な点に着眼して話をすすめることとする。


両者の違いを構造的に見ると、針葉樹は木部の構造が極めて単純で細かく、切削した場合の表面は仮導管が九〇%を占めているため、キメ細かく絹糸のような光沢を持っており、住宅の柱などに見られるように無塗装で使用する場合が多い。
(左図:スギの組織構造)

また、畳、和紙などとの調和が非常に良いため、和室用に使用され、ツキ板としても張天井板、集製材の化粧用など和風向けの建築材用にも使われるようになってきている。
樹種は多くないとはいえ、一口に国産材のスギといっても、屋久杉をはじめ、霧島杉、春日杉、秋田スギなど種類は多く、これに寺社木が加わり、人工造林杉でも三百年以上の歴史を持つ吉野杉を初め、杉の世界も奥が深い。



一方、広葉樹は木部組織が複雑で導管孔も大きく粗いが塗装することにより変化に富んだ木目が浮き上がり一段と美しさが発揮される。
木柄は樹種別にもそれぞれの木によっても芸術品を思わせるような変化に富んでいる。
このため、ツキ板としては家具、建築資材をはじめ幅広い用途を持っている。
(右図:ケヤキ組織構造図)

こちらにも導管掲載中






2008/11/10

木目のきれいな3Dインテリアアニメーション


百戦錬磨のプロのクリエイター達の手にかかると施工、インテリアがこんなに軽妙洒脱に現る、杢の更なるアドバンテージ。

ドアや引き戸などのテキスチャーとして登場しますが、「ブック貼り板目の木目」にご注目。








※ビデオがご覧になれない方はAdobe Flash Playerから
プラグインをダウンロードしてください。



2008/11/09

Andrea Branzi's wooden Design




イタリアのモダンインテリアデザインで曲げベニヤや木を使った小物類が有名。






1938年、イタリア・フィレンツェ生まれ。

アヴァンギャルドな団体として世界的に知られるラディカル建築運動の「アルキズーム」の主要メンバーとして1974年まで活動する。
1983年から87年までの間MODEの編集長を務める。
ドムス・アカデミーの創始者の人でもあり、かつてはカッシーナ、ヴィトラ、ザノッタなどのデザインも手掛けた。
1986年よりヨーロッパデザイン振興のための EC評議会メンバーとしても活躍。

写真右上:『リバースチェア』
後部とアームレスト、座椅子面にはを形成したブナツキ板曲げベニヤを使用。
カジュアルな感のあるブナもアンドレアの手に掛かるとこのように近代的に見目麗しくなる。
他に、座椅子面にはウレタンホームパッド入りシートと
椅子張り生地があるバージョンがあります。


写真右下:バレリーナがつまようじをキャッチする爪楊枝ボックス

2008/11/08

パープルウッド
パウフェロー
アンデスローズ



パープルウッド、パウフェロー、アンデスローズ材の
お取扱いの注意について


木材の中には、いろいろな成分が含まれています。中には”うるし”のようにかぶれの原因となる成分を含んだ木材も、たくさんあります。
パープルウッド等もこれに似た成分を含んでおり、特に気温が高く、汗のかきやすい季節には、人により、体質によりかぶれることがあります。



作業者への注意


1.作業中、風通しをよくする。
2.加工の際、のこくずや木粉を吸ったり、かぶらないようにする。又、集塵装置の活用に留意する。
3.えり、腕、手先をむきだしにしない。マスクの着用も望ましい。
4.作業終了後、うがいや、えり、手の水洗いをよくする。



管理者への注意


1.かぶれやすい作業者は、作業が連続にならぬようにするか、出来得れば、その作業の時は交替させる。
2.汗をかくと汗に付着し、溶けて浸入しやすくなるので、気温の低い場所(20℃以下)での作業が望ましい。
3.万一作業者がかぶれた場合には、すみやかに医師の手当てを受けさせる。