2008/10/14

ル・コルビュジェと最後に辿りついた木の棲家


WHO'SWHO

Le Corbusier

生誕120年を迎えた天才建築家



 

1887年スイスで生まれ、イタリア、ウィーン、ベルリン、パリなど世界各地にその多彩な業績の軌跡残した20世紀最大の近代建築家。



フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に、「近代建築の三大巨匠」と呼ばれています。

近代建築、家具、絵画、著述、彫刻など、多肢に渡るフィールドでその才覚を発揮し、近代のレオナル・ド・ダヴィンチと称されるほどのマルチな才能をもつ巨星。

本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(Charles-Edouard Jeanneret)、ル・コルビュジエは「レスプリ・ヌーヴォー」の執筆をして以来のペンネーム。



建築家として、1914年、柱や梁に前衛的なアイディアと取り入れたドミノシステムを発表、1922年、従兄弟でパートナーであったピエール・ジャンヌレと建築事務所を構えました。窓の新構想ピロティ、屋上庭園、など近代建築の五つの要点をサヴォア邸でみごとに結実させました。その他、ロンシャン礼拝堂(下掲載写真)、ファレ邸、インドのチャンディーガル、クック邸など、数々の有名な功績を残しました。
日本では唯一、東京上野の「国立西洋美術館」の本館の基本設計を手掛けました。これは、ユネスコ世界遺産登録のため、フランス政府から正式に推薦される予定です。


「住宅は住むための機械である(machines 醇A habiter)」、「家具は道具」、「椅子は休息するためのもの」と提唱、1997年4月から発行されている10スイスフラン札には、彼の肖像と作品が描かれています。


「300万人のための現代都市」構想案を発表するなど、現代にも通ずる都市計画家として世界をリードしてきました。


コルビュジェとツキ板
彼の終の棲家となったのはフランス、カップマルタンの木でできた休暇小屋だった。19cmx4mの丸太を組み上げて出来た「8帖」の部屋には、究極の家具配置と彼がご両親の為に建てた「小さな家」同様、ヒューマンスケールによって計算された家だった。
日本の間で言えば「8帖」程の大きさであり、窓の位置、家具の位置、設備の位置は全て行動範囲を基準として決められている。壁は板貼りの仕上げ材とあるが、ツキ板貼りの化粧合板のことを指しているのではないでしょうか?



ニューヨーク近代美術館