2009/02/19

DAO! ニューギニアウォールナット



’Simple & Cool!' Face Veneer's Design

               Papua New Guinea walnut table




ネット販売のお客さまより写真を寄せて頂きました。

人口単板が流出している昨今、

野生育ちのワイルドなニューギニアウォルナットのランダム貼りテーブル。

このハッキリとした目鼻立ちの「木目」なだけに、

シンプルなフォルムで十分な存在感を醸し出しています。



Dao Senkuang、Lamio
New Guinea walnut[PNG Aust]、New Guineawood[USA]
Paldao
(市場名)

学名 Dracountomelon dao
科 ウルシ科(Anacardiaseae)

ニューギニアウォールナット、もしくはパプアニューギニアウォールナットと呼ばれているが、クルミ科のブラックウォールナットとは
何の関係もなく、ややブラックウォールナットに似たような縞があることだけである。

分布・産地:熱帯アジアからニューギニア地域にかけて分布している。
産地ではニューギニアウォールナットと名づけられたりしている。

心材は、生育環境による影響と考えられているが、かなり変動しており、黄褐色、赤褐色、灰色、黄灰色で、灰黒色ないし黒あるいは緑黒色の不規則な縞をもっている。
この縞の出方は、同じ産地であっても丸太によって違い、その出方によって品質が決められる。
縞がごく僅かしかないものは雑木扱いされている。
木材はやや軽軟で、中庸の硬さをもち、気乾比重は0.31~0.61。
木理は交錯しており、肌目は粗、加工はしやすくはないが、仕上がり面は非常に滑らかである。
耐久性はとくに高くはない。

用途 材面の美しさを活かし、天然木化粧合板に使われていることが多い。
家具、キャビネット、壁パネルなどに用いられ、比較的縞をもつ木材の少ない熱帯アジアあるいはニューギニア産材のなかでは、
特徴的な木材である。
かつて、ブラックウォールナットの流行時には、濃色に塗装して、代替材として幅広く使われていた。
しかし、交錯木理があることい気付けば本物と違っていることが分かる。

参考図書:須藤彰司
世界の木材200種