2008/11/15

「唐木職人」からきしょくにんのアトリエ vol.3~4




この細工の佇まいから推測されるように、唐木の調度品は極めて嗜好性が強いが、その優美な表情とは裏腹にきちんと「実用の美」の道具であるという役割を果たしている。



絡凰美術工房 vol.3





唐木は最もよく知られている熱帯アジアのローズウッド類のひとつである。
シタンという場合、狭義にこの種を指す場合と、広義にシタン類を指す場合があるが、いずれもDalbergiaの属の樹種に限られている。
取引上、さらに広く、シタンに加えて紅木、カリンまでを含むこともある。
唐木商は、シタンの中をさらに細かく分類することがある。
同じ属には、インディアンローズウッド、チンチャン(Chin-chan)、チューリップウッド、oliveri、Yindaik、cultrata、Shishem、Sisso、などがある。


重厚な風采の唐木だが実際とても重く、硬い材である。
材面の美しさと、加工後の仕上がりの美しいことから、いわゆる唐木細工というのが誕生した。
高級家具、キャビネット、内装用、器具の柄などに使われる。


絡凰美術工房 vol.4


※参考文献:須藤彰司著の「世界の木材200種」


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