2010/02/22

銘木とツキ板の名料理人 秋友政宗氏

  「木が好きでカタチあるものを残したい....」


秋友政宗氏バイオグラフィー

広島県出身
大阪府立大学卒

2002年 福山高等技術専門校にて、家具製作の技術を学ぶ
2003年 旭川市の家具メーカー 株式会社 匠工芸 勤務
2007年 大阪市の特注家具製作会社勤務
2008年 大阪市大正区に工房"リャマファクトリー"を設立
      


小社ダイゲン単板より、テクテクテクシーで約2分....
リャマファクトリーのアトリエがあります。    

リャマの家具は無機質的な究極のシンプルさとも違う、「潔よさ」といったらいいでしょうか。    
   
    
氏が木についてお話されている時のその力充溢した空気と言ったら...
長年、木となりわってきた職人さんの精妙さと気概をそこに観た感があります。

木工小物からオーダー家具、造作、インテリア、etc……境界を越えて、木工造形の軸線上にあるデザインの創造をライフワークに、様々な分野の方々とのセッションも欠かす事無く活動されています。

関西のカルチャー雑誌"IN/SECTS"に名だたる著名人と同列に掲載されたキャリア組クラフトマン。

その人気ぶりとセンスの程は推して知るべし...

2010/02/20

リャマ語るリャマのお話



南米ペルーのアンデス地方に住むリャマ。
マチュ・ピチュに代表される高山地帯の荷運び係であります。


性格はおとなしく、何事においても慌てず落ち着き、働き者。
それでいて、少し頑固もの。

絶壁にはりつく細道のようなアンデスの高地の地勢においても、
リャマのゆったりと落ち着いた性格が荷を運ぶのにピッタリなんだそうです。

のんびり屋のリャマは粗食に耐え、長距離を黙々と歩きます。
また、アルパカの源流でもあるリャマの毛は現地の人々によく使われますので、環境に対して負担の少ない動物なのです。






人なつっこいリャマは、古くはインカの時代から人々に愛されており、
時にはゴルフのキャディとして活躍することも。



そんな愛すべきリャマを模し....

Llama factorytと名打つ工房で生み出されるのは、
消費者の心にダイレクトに応える技アリのファニシングの数々....


「寡黙に働くリャマの日常のように

飾らなくシンプル、愛らしさを覗かせながらも主張しすぎない

永く使って頂ける機能美を追求していきます。」


Llfactory代表、秋友氏のミッション。







 



2010/02/10

Pop out chair

Design & Produce : 建築設計事務所 In's Factory 松原美恵女史
Industrial work : 秋友政宗氏
 
ZERO Exihibition '08に出展されたPop-out-chair


一瞥するとミニマム。 

本のような見開き蓋を開くと、折り畳み構造物がせり出してくる仕掛け椅子。

幾何学的に位置関係が一変するあらわさが魅力です。

物憂げな雨水うすいの時季に、一双の白と飄々としたピアノの旋律の清々しいコントラストが気分です。



music: Sohichiroh Shigematu


閑話休題、

制作者のユニークな解釈に興味があるところ...


シンプルに見えますが、
実は個々のパーツの角度がすべて違うんです。

初めに松原さんから模型と図面を見せてもらった時は、
相当難航するだろうなぁと思っていたのですが、
製作してみるとビックリ!

図面どうり作るとこれがうまく動くんです。
スゴイ図面の精度でした。

家具屋の僕では到底引くことのできない図面です。
さすがは1級建築士サンだなぁと、1人工場で感心してました。


...............     ..................     ................
 

自分とは違う新しい視点を得ることで、今までと違って物事が見えてくるから面白いですね。
 
タイムリーな玄妙人、秋友氏のプロフィールは近々公開.....

2010/02/02

ツキ板の照明でウォームビズ


ホテルのエントランスやレストラン、リラクゼーションスパ........

季節性を感じさせるのびやかな空間の演出に、いったいどんな灯りのマジックが使われているのでしょうか。


今シーズンのリコメンドは、寒ううぅ〰{{{{(+ω+)}}}}〰い冬の部屋先に灯る
  
  
   肥松ツキ板の照明


遠景を思わせる流麗な木目が松脂で赤々と透け、見ているだけで和やかで暖かい感じが伝わってきます。
例え既存の白やアイボリーの壁であっても、白熱光とシェードから漏れるオレンジの光を部屋中に帯びさせることで※体感温度は少なくとも1度は変わってくるとされています。

また、間接照明を複数取り入れ、一つの空間に明度差をつけることで広々とした空間演出も期待できるというわけです。






このオレンジ色の灯りは、夕焼けの夕日を思わせ、太古より人類のDNAに刻まれた記憶、「日暮れて家路に辿り、体を休めよう」という心理的要因に起因し、リラックス感を誘います。

また、見ている人の心の奥に眠る遠い過去何万年と続けてきた焚き火のイメージを喚起し、心を温めてくれるという一説も。




三連の照明(φ900+φ850+φ800)×H1600
あかりのオブジェ展 1999
テーマ部門入選

大寒を凌ぐその処し方に、ツキ板の粋な配役で「古きを温め新しきを知る」。

  さ~て どこに置こうかな。。。



※東芝ライテックと東北電力の共同研究により、男女20人を対象に蛍光灯(昼光色)と電球色(オレンジ色)の2つの部屋で快適に感じる温度を調べたところ、この二つの電球の色により体感温度が1度上下したという。
(冷暖房両方で実験)

アメリカの工業調査では壁面の色と照明の衣替えにより、2度の体感温度差が出たという報告もされている。



建築家、水谷嘉信氏の指揮するツキ板の逸品。