2012/04/13

ツキ板巡礼 ~ 「伊勢神宮」

永遠に続く命のサイクル~ 伊勢神宮式年遷宮

来年平成25年、1300年前から連綿と続く式年遷宮 第62回が行われます。

今と寸分違わぬ形をつくるというのが遷宮の原則。
しかし、樹齢何百年の銘木の命を頂戴する分けですから、以前は2センチぐらい余裕を持たせて製材していたところを今回は1.5センチにするといったように少しでも無駄のないようにと時節柄努力して変えている部分もあります。

「ツキ板」を使用することもこれまた然り。
これらの努力により、造営に用いる材木の数を前回の1万3000本から、今回は1万本にまで減数、節約できたそうです。




お伊勢さん巡り




20年に一度の大祭:伊勢の遷宮の行事

製材には大型機械が使用されますが、原則として全て手作業。
釘はほとんど使わず組み上げ、丸柱も、かんなで丁寧に削りだす。
総工費327億円、宮大工は述べ78900人、研鑽を積んだ日本人の手仕事が次世代の育成にも連なっていくわけです。


   「神宮は世界建築の王座である」
             建築家 ブルーノ・タウト