2009/01/08

似て非なる「合板」と「ツキ板」

合板 Plywood とツキ板 Veneer

全くの別ものなのに混同傾向な感の拭えない「合板」と「ツキ板」のトピ。
「Veneer」が「合板」と誤訳されてしまったのが始まり。

「ツキ板」は表に出るもの」(表面化粧用の薄板)
            単にveneerやface veneerという。

「合板」は内部 (主に基材として使われる)
いわゆるベニヤ板と呼ばれる板。
木の繊維方向が互いに直交するようにして切削した薄板を積み重ね接着剤で貼り合わせ層にし、(=ply)1枚の板としたもの。plywoodという。
この合板をつくるのに用いる薄板をベニヤveneerという。
建築用途として屋根、内外壁、床、天井の下地材および仕上げ材、家具、楽器、その他ありとあらゆる私たちの日常の中で使われている。


ツキ板(Veneer)貼りをした合板(Plywood)の呼称は、化粧合板(Fancy panel)

仕入れ、製造、評価、トレードモデル...ほぼ全てにおいて異なる合板とツキ板。
大根のカツラ剥きとして比喩される「ロータリーレース(杢切削機)」の一種として、あえてここで合板のVを掲載。