2008/10/05

ツキ板スライサーの歩み



賤機清太郎氏が考案した
木製のツキ板機



手鈎てかぎで突いて作っていたツキ板を何とか機械化して量産しようと考案を重ね、賤機清太郎氏が木製のスライサーを作ったのが大正8年(1919)。

大正12年(1923)に静岡の服部機械製作所が、初めて鋳鉄製の電動スライサーを製造したと言われています。
当時の第一号機は、長さ75cmで静岡の鏡台の問屋での使用でした。

その後、昭和3年(1928)4月に東京の賤機ツキ板工業所と河内ツキ板工場に1.06mのスライサー機が一台づつ設置されました。

一方、大阪でのスライサー機の開発は少し遅れ、昭和9年に大塚惣太郎氏が、長さ1mほどの小型スライサーを開発し、薄さ0.3mm以下の「薄ものツキ板」の完成を見ており、翌年には8尺(2.4m)の薄もの用ツキ板スライサーも完成させ、1.8mのナラ柾単板(ツキ板)を作り上げることに成功しました。

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