2009/01/29

美声のパドウク、アフリカンパドウク 

「木琴」 パドウク、アフリカンパドウク 


パドウクは美しいワインレッドと唐木のような艶やかで手触り滑らかな高級材である。

気乾比重が高く、非常に重い。
ツキ板以外ではその硬さを生かし、木琴のキーで使用される。



材面の色だけでなく、
音色も暖かいパドウク♪




プレーナー直後のパドウクのワインレッド色
African padauk、Camwood、Barwood、Yomom、African coralwood、Vermillion

(市場名),Mbe,Bou,Mbel[Cmeroons] ,Corail,Ngula, Gula [Za],Akume,Boko [Ni],Mbel,Ezigo [Gab] 学名 Pterocarpus soyauxii 科 マメ科(Leguminosae)



熱帯アジア産のカリンなどと同じ属である。
材面を一見した時、鮮やかな色と硬さから、木材以外のものを想像する。
あまり鮮やか過ぎるので、むしろ、時間を経て古くなったものの方が、木材らしくなる。
アジア産のカリン類と比較すると、色がほとんど均一な点で異なる。


①分布・産地:西及び中央部のアフリカに多く、カメルーン、ザイールに分布する。

②心材と辺材の色の差は著しい。心材は新しい材面の時は血の色のような鮮やかな赤色であるが、時間の経過とともに、濃赤褐色ないし、紫褐色に変っていく。
辺材は白色から淡い黄褐色である。色の濃い淡による縞があることもある。
柔組織による白色の細かい帯が多数あり、背景の赤い色との対照が装飾的な模様を作っている。
木理は通直ないしやや交錯し、肌目は粗。

気乾比重は0.77~0.82で、重硬である。乾燥は良好で、欠点はあまり出ない。製材は速度を下げれば問題なくできる。
機械加工はよく出来るが、交錯木理のために裂けることもある。
仕上がりは非常によい。

心材の耐久性は高く、白蟻に対しても抵抗性がある。
用途:装飾的な価値を利用して、ツキ板化粧合板、木琴、美術工芸品、ナイフの柄、彫刻、建具、床板、ろくろ細工などに用いれれている。


参考:世界の材木200種
   須藤 彰司


時間を経たパドウクの色


カスタネット、木琴、ドラムなど様々な音楽シーンを木が支えています。



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