2010/03/29

ホワイトオーク


White oak,Fork-leaf white oak,Ridge white oak,Stave oak
学名 Quercus alba  ブナ科(Fagaceae)

主要な突き板の材料のひとつ。
ウィスキーの樽に欠くことのできない材料。家具什器類に使われる。
ウィスキーのコハク色は、このオークからでる灰汁の色である。
英和辞書ではカシの木と誤訳されているが、日本の木材では、ミズナラが一番近い。

分布・産地:北米大陸の東部を、南カナダからフロリダ北部にわたり広く分布するが、突き板用材としては五大湖辺りの産地に限られる。

木材:心材はアイボリー、辺材は白に近い。
大きな放射組織があるため、柾目面に美しいシルバーグレインがある。
気乾比重:0.75

一般に収縮率が高く、乾燥の際には狂いや割れがでやすい。
心材の導管にはチロースという細胞の膨出してきたものが詰まっているため、木材のなかへ液体が入りにくい構造になっており、これが樽用材として伝統的に使用されてきた所以である。
レッドオークにはこの性質はない。
心材はやや耐朽性がある。

用途:突き板、家具、フロアー、樽、建築、キッチンパネル等。

参考:須藤彰司著 世界の木材200種


ホワイトオーク柾


ホワイトオーク板目

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