2010/02/02

ツキ板の照明でウォームビズ


ホテルのエントランスやレストラン、リラクゼーションスパ........

季節性を感じさせるのびやかな空間の演出に、いったいどんな灯りのマジックが使われているのでしょうか。


今シーズンのリコメンドは、寒ううぅ〰{{{{(+ω+)}}}}〰い冬の部屋先に灯る
  
  
   肥松ツキ板の照明


遠景を思わせる流麗な木目が松脂で赤々と透け、見ているだけで和やかで暖かい感じが伝わってきます。
例え既存の白やアイボリーの壁であっても、白熱光とシェードから漏れるオレンジの光を部屋中に帯びさせることで※体感温度は少なくとも1度は変わってくるとされています。

また、間接照明を複数取り入れ、一つの空間に明度差をつけることで広々とした空間演出も期待できるというわけです。






このオレンジ色の灯りは、夕焼けの夕日を思わせ、太古より人類のDNAに刻まれた記憶、「日暮れて家路に辿り、体を休めよう」という心理的要因に起因し、リラックス感を誘います。

また、見ている人の心の奥に眠る遠い過去何万年と続けてきた焚き火のイメージを喚起し、心を温めてくれるという一説も。




三連の照明(φ900+φ850+φ800)×H1600
あかりのオブジェ展 1999
テーマ部門入選

大寒を凌ぐその処し方に、ツキ板の粋な配役で「古きを温め新しきを知る」。

  さ~て どこに置こうかな。。。



※東芝ライテックと東北電力の共同研究により、男女20人を対象に蛍光灯(昼光色)と電球色(オレンジ色)の2つの部屋で快適に感じる温度を調べたところ、この二つの電球の色により体感温度が1度上下したという。
(冷暖房両方で実験)

アメリカの工業調査では壁面の色と照明の衣替えにより、2度の体感温度差が出たという報告もされている。



建築家、水谷嘉信氏の指揮するツキ板の逸品。