2009/01/22

虫けらと侮るなかれ...


「米国産樹皮皮付きクルミ木材からコドリンガ成虫が発見されたことに伴う緊急検疫措置の実施について」


港に陸揚げされたアメリカ産原木(ブラックウォールナット)から輸入禁止対象害虫であるコドリンガの生きた雄雌の成虫が発見されました。
当該原木については検査を中止、密閉の上、アメリカへ返送されます。云々....。

農林水産省・安全局の検疫課より、こんな文書が...

はるばる北米より大型タンカーで日本に上陸するや

輸入禁止の虫「コドリンガ」が、材に付着、発見されたことで、

そのコンテナ分「全量が返送」に。

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美食のコドリンガ

コドリンガ,Cydia pomonella (L.)は、りんご、なし、マルメロ、もも、すもも、あんず、さくらんぼ等のバラ科果実の重要害虫として知られているほか、くるみも加害する。
本種はもともとヨーロッパ原産であるが、現在では赤道付近及び極圏を除き、ほとんど全世界に分布を広げている。
卵は果実の表面や果実に近い葉面に産下され、ふ化した幼虫が果実内に食入し、加害する。
幼虫は老熟すると、体長が20mmに達し、体色は赤みがかった乳白色となる。
老熟幼虫は蛹(さなぎ)化するために果実から脱出し、樹皮下や地上の落葉中に移動する。
成虫は褐色の小さな蛾で、体長は7~9mm、前翅を広げた幅は15~17mmである。

美味しいもの好きとウォールナット好きは私と共通。