2009/01/07

チーク 





















Teak
市場名(Teak)Sak Djati Maysak
学名 Tectona grandis 
 クマズラ科(Verbenaceae)

世界的な高級材のひとつとして、知名度は高い。
チークに関係のない木材でも、〇〇〇〇チークの知名度にあやかった木材でも市場名をつけた木材は多い。

分布・産地: アジアの熱帯のうち、インド、ビルマ、タイ、インドシナなどの大陸の各地に分布。
インドネシアに天然分布があるという意見もある。
インドネシアのジャワ島には、広い面積にわたっての造林地がある。
人工造林のものより天然産のものの方が品質が高いとされている。
東南アジアはもちろんのこと、世界の熱帯各地で造林されている。
このチークの天然分布は、熱帯の乾季と雨季がはっきりしている雨緑林帯と呼ばれる地域である。
そのためか、同じチークでも熱帯降雨林帯に植えられたものは、品質的に劣る。

心材の色は、生育状態によってかなり変化し、金褐色、褐色、赤褐色などである。
辺材は黄白色で、心材からはっきりと区別できる。
また心材には、黒あるいは紫を帯びた縞があり、化粧的な価値を高めている。
原木の保管も容易である。
チークは耐久性があり、かつ強さがあるため、大型の船舶の甲板などによく使われる。

現在では化粧単板あるいはムクで、化粧価値を利用して内装、家具などに主に使っている。
材面には、ワックスのような感触がある。
油分を多く含むため、機械油のような匂いがし、水に強く、鋼鉄製の船が作られる以前は、大型船の重要な材料であった。

今でも水場の縁切りやガーデニングキットに使われたりする。
肌目は粗、加工はとくに難しくない。







参考:
世界の木材200種
須藤彰司著