2010/01/28
2010/01/24
ウエンジ、ミレシア
Wenge:M.lauranti
ウエンジ
マメ科 Milletia 属の広葉樹
産地:ザイールなど中央アフリカから西アフリカに分布。
ミレシア、ムラサキタガヤサン、紫鉄刀木、Sa pong Tjomwonと同属で材面がタガヤサンに似ているが、こちらのウエンジの方が知名度が高く茶褐色の色がよりタガヤサンに似ている。タガヤサンはウエンジ同様木目が交錯し、代用で使われる場合もあるが、縞模様がウエンジほどでない。
別名ジゲラ、パリサンドルドコンゴ
やや粗くまっすぐな縞模様は紫鉄刀木とはまた違うニュアンスがあり、原木の貯蓄は僅少。
用途:美しい材面と暗茶褐色で人気のツキ板樹種の一つ。高級家具、飾り棚、座卓、額縁、化粧用パネルなどの装飾的用途に使用される。
気乾比重: 0.79~0.88
Craftman's Voice : 化粧合板は別として、無垢のウエンジは兎に角硬い。
どの方向から鉋かけしても、サカメが立つ。加工中にでる大鋸屑も、強烈この上無い。
癖が強く手間のかかる扱い難い材と、家具職人さんの泣かせの銘木。
加工上の難点をあげつらえば酷評極まりないが、黒褐色の冴え渡るような材色と滑らかな手触りや仕上がり具合を見ると、やはりなんとも言えない逸材だとか。
◆ウエンジの施工例はこちら
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Millettia pendula
ミレシア、ムラサキタガヤサン、紫鉄刀木、Sa pong [Th],Tjomwom[My]
学名:Millettia pendula
科:マメ科(Leguminosae)
タガヤサンという名前がついているが、タガヤサンとは同類ではない。
木材は紫色であることを除けば、タガヤサンといえそうなくらい酷似している。
明治時代にでている木材利用調査の報告に、紫鉄刀木という名前がでているが、もしもそれが同木だとすれば、この木材はかなり古くから日本に輸入されていたことになる。
分布・産地:ミャンマー、タイなどに分布。蓄積は少ない。
木材:心材と辺材の色の差ははっきりとしている。生材の時は心材の色はどちらかというと、褐色あるいは金褐色であるが、大気にさらされることにより、外側からだんだんと紫色に変色していき、最後に全体が紫色に変わる。この様子を見ていないと同木の変化に気づかず別の木材かと思うほどである。辺材はアイボリー色。規則的に配列する柔組織の帯が白色で、多数あるため、背景の紫色と対照的で、材面を美しくしている。
気乾比重:0.95~1.03 重い~非常に重い
乾燥の際、表面割れが出やすい。
耐久性は非常に高いが、非常に重硬なため加工には鋭利な刃物が必要。
仕上がりは滑らか。
用途:高級家具、ツキ板、また、少量ではあるが、輸入されたものは、よく床柱に使われ、銘木店のカタログにのせられていた。
参考:世界の木材200種 須藤彰司著
2010/01/11
仰げばツキ板 ~天井絵
大広間の格天井
寺社に鎮座する天井絵は小社ダイゲン単板のツキ板の行き着く先の一つ...
梅、柳、桜、つつじ、はなたちばな、やまぶきこきうすき....
これら自然界の季節の移り変わりを表したのが日本の伝統色の一つ、
襲の色目。
平安時代より十二単に用いられた色の名称である。
木目を景色になぞらえて描画する天井絵は、匠の妙技と木の質感とが相まって深閑とした和の風情を後世に伝えます。
京の色彩美でつぶさに化粧された風物を拝みながら、
まったり...はんなり...ご一興。
ツキ板あんじょうやってはる.....
図柄を特殊な技法でこっくりと盛り上げた
「胡粉高盛金彩絵」は牧野工芸さん独自の技術。
天井絵の他、袈裟や内敷、祭用品(神輿、高覧掛け、天幕)等、刺繍のほつれ直しや生地の穴あき・変色の修理・復元など和装全般を手掛けられています。詳しくはこちら
Japanese Ceiling painting by Syuyo
Syuyo comprises professionals from Japanese traditional in Kyoto.
Thier ceiling paintings is possible to see in shrines and temples chiefly.
Thier Japanese crafts;embroidery,portable shrines,Kimono,decorative restoration of national treasures and ceiling pictures by maintaining the same production methods invented in 1975.
Dough crafts,one of thier most prized productions,has a elegance that is enjoyed by many people.
For further informations about Japanese traditional crafts
2010/01/01
謹賀新年
謹んで新春の御祝辞を申し上げます。
世界的な経済情勢の悪化に伴い、我々も急速な生産調整や在庫調整を余儀なくされるなど、かつてない厳しい経営環境に直面しています。
しかしながら、この状況を次なる成長へのステップと捉え、好況期には見過ごしていたような諸問題や繁忙期に積み残した課題に向き合い、さらなる研鑽の機会として見直すべき内省の時機が到来したようにも思われまます。
大反対の中で立ち上げたtukiita.comもお陰様で早9年が経ち、小社もようやく今になってインターネット接続の環境が整ったところです。
この機を最大限活用すべく更なる見直しや案件を始動するよう決意を新たにする今日です。
本年も精進してまいりますので今後ともウル寅級のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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