2011/04/11

咲耶木花樺桜サクヤコノハナカバザクラ








      「常よりも春辺になれば さくら河

                  浪の花こそ間なく寄すらめ」
                    
                                 紀 貫之






こちらは間の贅... カバザクラ

ダイゲン単板で製材しました。

二階の中庭から和室を望む

右上に見えるのはペントハウス

各階に中庭を設け、吹抜けて天地を繋ぐ中庭の家ならではのランドスケープ




中庭のデッキの床仕上げと内部の床仕上げ面が連なることで、
さらなる空間の伏線が用意されています。




中庭より差し込んだ陽氣や月光は

時々刻々と移ろいゆく時と季節を光と影で描き留めていきます。



「二つの中庭のある家」つづきはまた次回...

水谷嘉信建築設計事務所
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※冒頭の歌は「春になると東のさくらの名所桜川は隙間なく、
さくらの花びらで埋まることでしょう」という意。

東国の桜について想像を膨らませた紀貫之が、京の都で詠んだもの。


この歌が詠まれてから1000年、

今年、東のサクラの名景は憂いの地となってしまいました。



サクラ(桜)の語源は「サ(稲霊)」「クラ(神の巫)」

東日本大震災で死生観が変わるほどの辛い思いをされた皆様、
どうか早くお元気になられますように...