2009/01/11

アコースティックギターにもツキ板 ♪ vol.4~6



Craftmanship

of Making an arctop guiter



アークトップギターの制作プロセス終盤とコレクション



Vol.4

弦の調整 プレイヤーの使い勝手にダイレクトに反映する箇所



Vol.5

ショーアップ トラの木目とアコギの音色にうっとり♪




Vol.6

アコギのラストショー♪♭ 縮み杢とツキ板の象嵌の美♪♯





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2009/01/10

アコースティックギターにもツキ板 vol.1~3












Craftmanship

of Making an arctop guiter



アークトップギターの制作プロセス

Vol.1
~ネック部分



Vol.2
~ネック・ボディ基礎・ボディサイドのツキ板整形




Vol.3
~塗装によりシカモアフィドルバックのフィドル(俗称トラ)模様が浮かび上がってくる。
フィドルとはもともとバイオリンやチェロ、ビオラなどの弦楽器の意味です。
それらの弦楽器のボディに使用されていることからその語源が派生したのでしょう。





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2009/01/09

 ツキ板のホットプレスと
ロータリーレース2タイプ



我々日本のツキ板業界が通常使用するロータリーレースの機械はこちら。
画面右上辺りに人影が映っていますが、日本のロータリーレース(ツキ板切削機)の大きさがイメージできるかと思います。


携帯電話で撮ったデータをファイル変換してるので画像荒気味...m(__)m



海外版ツキ板ホットプレスと後半、小型ロータリーレースが登場します。
ツキ板スライサーも幾つかアップロード中ですので合わせてご覧ください。

■■□ ミニスライサー
■■□ 縦突きスライサー
海外バージョン、ホットプレスと小型ロータリーレースはこちら


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2009/01/08

似て非なる「合板」と「ツキ板」

合板 Plywood とツキ板 Veneer

全くの別ものなのに混同傾向な感の拭えない「合板」と「ツキ板」のトピ。
「Veneer」が「合板」と誤訳されてしまったのが始まり。

「ツキ板」は表に出るもの」(表面化粧用の薄板)
            単にveneerやface veneerという。

「合板」は内部 (主に基材として使われる)
いわゆるベニヤ板と呼ばれる板。
木の繊維方向が互いに直交するようにして切削した薄板を積み重ね接着剤で貼り合わせ層にし、(=ply)1枚の板としたもの。plywoodという。
この合板をつくるのに用いる薄板をベニヤveneerという。
建築用途として屋根、内外壁、床、天井の下地材および仕上げ材、家具、楽器、その他ありとあらゆる私たちの日常の中で使われている。


ツキ板(Veneer)貼りをした合板(Plywood)の呼称は、化粧合板(Fancy panel)

仕入れ、製造、評価、トレードモデル...ほぼ全てにおいて異なる合板とツキ板。
大根のカツラ剥きとして比喩される「ロータリーレース(杢切削機)」の一種として、あえてここで合板のVを掲載。

2009/01/07

チーク 





















Teak
市場名(Teak)Sak Djati Maysak
学名 Tectona grandis 
 クマズラ科(Verbenaceae)

世界的な高級材のひとつとして、知名度は高い。
チークに関係のない木材でも、〇〇〇〇チークの知名度にあやかった木材でも市場名をつけた木材は多い。

分布・産地: アジアの熱帯のうち、インド、ビルマ、タイ、インドシナなどの大陸の各地に分布。
インドネシアに天然分布があるという意見もある。
インドネシアのジャワ島には、広い面積にわたっての造林地がある。
人工造林のものより天然産のものの方が品質が高いとされている。
東南アジアはもちろんのこと、世界の熱帯各地で造林されている。
このチークの天然分布は、熱帯の乾季と雨季がはっきりしている雨緑林帯と呼ばれる地域である。
そのためか、同じチークでも熱帯降雨林帯に植えられたものは、品質的に劣る。

心材の色は、生育状態によってかなり変化し、金褐色、褐色、赤褐色などである。
辺材は黄白色で、心材からはっきりと区別できる。
また心材には、黒あるいは紫を帯びた縞があり、化粧的な価値を高めている。
原木の保管も容易である。
チークは耐久性があり、かつ強さがあるため、大型の船舶の甲板などによく使われる。

現在では化粧単板あるいはムクで、化粧価値を利用して内装、家具などに主に使っている。
材面には、ワックスのような感触がある。
油分を多く含むため、機械油のような匂いがし、水に強く、鋼鉄製の船が作られる以前は、大型船の重要な材料であった。

今でも水場の縁切りやガーデニングキットに使われたりする。
肌目は粗、加工はとくに難しくない。







参考:
世界の木材200種
須藤彰司著

2009/01/06

日本三大美林 と 木曾五木


                         コウヤマキの原生林



日本三大美林


「木曽桧」、「青森ヒバ」、「秋田スギ」の天然林を指す。

これらの天然林が減少したとは言え、今日なお健在なのは、幕府と尾張藩や各藩が厳しく伐採を禁じて森林保護策をとってきたことによる。

木曽桧については、スギと比べ成長が遅いため、伐採による減少、さらには、近畿地方や周辺地域から求められるようになったため、江戸時代初期に、森林資源の枯渇を防ぐために尾張藩が、ヒノキとヒノキによく似ている四樹種を「木曽五木」として守ってきたもの。

幕府と諸藩が、このように森林資源保護のためにとった処置は「留山」「留木」と呼ばれるもので、現在の国有林事業の中にも受け継がれ木曽桧、青森ヒバ、秋田スギのほか、北海道の広葉樹や山口のネマラマツなどが計画伐採の対象とされているし、屋久杉は根株や風倒木、古木、小杉以外は伐採が禁じられている。



木曽五木

ヒノキとヒノキにまぎらわしいサワラ、アスナロ(アスヒ)、コウヤマキ、ネズコの五樹種で、盗伐は厳罰に処せられた。

木曽五木ともに有名なのが、高野五木(実際は六木)のヒノキ、コウヤマキ、スギ、アカマツ、ツガ、モミの六樹種。

高野山が資源保護のために伐採禁止にして守られている。



「ヒノキ」「アスナロ」「ヒバ(サワラ)」の葉の見分け方ご存知ですか?










答えはコメントの中に....

2009/01/05

日本を代表する常緑針葉樹  「 ヒノキ 」





Cypress




200年生の林 
木曾ヒノキ95% サワラ4% 
コウヤマキ1%
























ヒノキ、ひのき、檜(桧)、扁柏
Hinoki cypress

学名 Chmaecyparis obtusa
属性 ヒノキ科 ヒノキ属



由来 昔は木の板を錐でもんで発火させたが、このヒノキが発火しやすかったことから「火の木」、ヒノキと呼ばれたのが由来とされている。
この説は俗説だとの意見もあり、定かではない。



昔からヒノキの家は高価なものとされ、「総桧普請の家」は、豊かさや地位を表現するひとつともなっていた。
日本書紀に、スサノオミコトが、当時の宮人たちにであろうか、
「ヒノキを建築材に」と言ったことが記されているが、その当時から高級材だったことが窺える。
ヒノキの皮も桧皮(ひわだ)と言われ、濃赤褐色で飛鳥時代から神社の屋根葺きなどに使われてきた。
今でも神社仏閣や高級建築物にはヒノキ造りが多いが、
有名なのが伊勢神宮で、遷宮材は全てヒノキが使われている。




かつでは隣接する神宮林材が使われていたが、今は木曽桧が頼りで、そのために二百五十年生材が残されている。

ヒノキが神社仏閣や仏像の彫刻などに使われ、高級材として扱われてきたのは、直径三十cm以上になるのに、二百年は有に要する生育期間の長さからくる大量・短期育成材でないことがひとつの理由である。



もっとも大きな理由として、細かい年輪が美しく、特殊な香気を放つこと。

辺材は淡黄色で白く感じ、心材は黄褐色から淡桃色で高貴な色合いを持ち、木目も強くないこと。

耐朽性や保存性が千五百年以上と高く、強度も落ちない。

加工も容易で狂いも少なく、世界でも最もすぐれた針葉樹と言われることが高級材としての価値をつくっている。



”清水の舞台から飛び降りる”

で有名な清水寺をはじめ能楽や歌舞伎などでの格の正しい舞台はヒノキ板で作られており、ヒノキ舞台と言われている。
ヒノキの重くなく、色よく、強く、狂わない特性が生かされてのものだし、表面の乾きや適度な樹脂が足袋のすべりに適しているあらである。


海外のヒノキでは台桧(タイヒ)、米桧(ベイヒ)が良く知られている。

台桧は、台湾産のヒノキで、国産ヒノキに類似し、大径材が多かった。
国産ヒノキに比べると、①樹脂が多く、心材は淡黄褐色。②材質は国産ヒノキより重硬で保存性が高い。用途は主に器具、車両、船舶と高級建築用。

米桧は、太平洋側のオレゴン州、カリフォルニア州に産し、材は淡黄色でわずかに紅色を帯びて芳香性がある。
材質はかなり堅く、木目が通っていて耐久性が高い。
このため木曽桧の代用として使われることもあり、化粧材、建具、柱材、土台などに用いられる。

中国では扁柏と呼ばれるが、中国ヒノキは、同じヒノキ科でも針葉樹ビャクシンを指す。

2009/01/04

数奇屋にみる木の特性



「木は生涯に二度大仕事をする」



木という素材は、その生涯に二度大きな仕事をしてまた自然に還って行く。
一度目は山で立っている時で、二度目は切られて人間に役立っている時である。

立木は、最適な環境づくりと健康増進の源の仕事をしている。
木がその生涯に行う二度目の大仕事は、さまざまな形で人間生活を支え、潤いと安らぎを与えてくれることにあるが、その際に木材故に持つ特性、木材でなければ有しない特性というものがある。







木材の吟味。
わずか2千円の差で....





「木材は、温度と湿度の調整機能を持っている」

家材としての木材は、切られても生きて、呼吸しており、室内の温湿度を一定の水準に保とうとする働きを持っている。
木の柱に触れると夏はやや冷たく、冬は暖かみがあっていつも心地よさを感じさせてくれ、触れていても皮膚温度の低下が最も少ない材料である。

特に湿度調整能力は高く、高湿度になると水分を吸収し、一定の水準を維持する働きがある。
実験でもビニール内装の室内は、百葉箱の中と同じく一日周期で室内湿度激しく変化するが、合板内装の室内は湿度50%前後を維持する結果が出ている。

正倉院の宝物が、非常に良好な状態で長年保存されてきたのも、厚さ2cmのスギ箱のお陰で湿度が一定に保たれていたことが知らされている。

実験の結果、内装材料で調湿性能の高いものは、インシュレーションボード、シージングボード、パーティクルボード、珪カル板、合板、ツキ板化粧合板、カツラ材となっている。
床も、木材を使うことで表面湿度が平均化して、ダニ、カビ、細菌類の発生を抑える機能を果たしている。
さらに木材はその多孔質さから結露を防ぐ力も併せ持つ。




「木材は優れた断熱性を持っている」

普通の断熱材は強度がないため、他の材料と組み合わせないと役割を果たさないが、木材は強度があり、断熱材とほぼ同等の断熱性を有している。
これは木材がパイプ状の細胞の集合体で、中に熱を伝えにくい空気を保持しているからで、例えばスギ材に比べるとコンクリートは20倍、鉄に至っては480数倍の熱伝導率となる。(※11月24日「木の断面図・拡大図」参照)

鉄筋コンクリートの建物は、熱伝導率が高いので、日が昇るとすぐに熱くなる上に、保温率も高いため、明け方まで冷めないことになり、冷房を必然にするし、冷気もすぐ室内に持ち込み、暖房を必要にさせる。

皮膚の表面温度は環境によって変化するが、床材料による足の温度低下は、コンクリートやビニールタイルが強く、木床が一番軽微であるとデーターに示されている。



「木材は適度な弾力性で衝撃を緩和する」

木材は衝撃を受けると「局部変形」と「わわみ変形」が起き、これで衝撃を緩和してくれる。(※12月7日ビデオ参照)

たわいやへこみは、厚さ、材主により多少の違いはあるが、建築資材としての機能を失わない適度なたわみとへこみで、衝撃を吸収する働きがある。
また、人間は、見たり触ったりするだけでも物の硬さを感じることができるが、実験では木材は、硬い軟らかいの中間にあり、快、不快の実験でもやや快適な材料として評価され、感覚面でも人間の生理作用に合っていると見られている。

木材は、衝撃吸収に加え、耐摩擦性、強度、耐久性など、各種機能を適当にバランス好く備えた材料で、住宅のマルチ機能材料ともいえる。


参考資料
(財)日本木材総合情報センター
「木がつくる住環境」