

この細工の佇まいから推測されるように、唐木の調度品は極めて嗜好性が強いが、その優美な表情とは裏腹にきちんと「実用の美」の道具であるという役割を果たしている。
絡凰美術工房 vol.3
唐木は最もよく知られている熱帯アジアのローズウッド類のひとつである。
シタンという場合、狭義にこの種を指す場合と、広義にシタン類を指す場合があるが、いずれもDalbergiaの属の樹種に限られている。
取引上、さらに広く、シタンに加えて紅木、カリンまでを含むこともある。
唐木商は、シタンの中をさらに細かく分類することがある。
同じ属には、インディアンローズウッド、チンチャン(Chin-chan)、チューリップウッド、oliveri、Yindaik、cultrata、Shishem、Sisso、などがある。
重厚な風采の唐木だが実際とても重く、硬い材である。
材面の美しさと、加工後の仕上がりの美しいことから、いわゆる唐木細工というのが誕生した。
高級家具、キャビネット、内装用、器具の柄などに使われる。
絡凰美術工房 vol.4
※参考文献:須藤彰司著の「世界の木材200種」
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2 件のコメント:
ツキ板ってこんなに
奥が深いものとは初めて知りました。
すごいですね。
コメントありがとうございます!
樹種名や銘木の呼称については一度きちんと整理しなければと思います。
なんでも勉強中の身なので時間がかかりそうですが....
どの分野でもある程度知るとドンドン奥が深くなっておもしろいですね。
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