
「常よりも春辺になれば さくら河
浪の花こそ間なく寄すらめ」
紀 貫之

こちらは間の贅... カバザクラ
ダイゲン単板で製材しました。

二階の中庭から和室を望む
右上に見えるのはペントハウス
各階に中庭を設け、吹抜けて天地を繋ぐ中庭の家ならではのランドスケープ

中庭のデッキの床仕上げと内部の床仕上げ面が連なることで、
さらなる空間の伏線が用意されています。

中庭より差し込んだ陽氣や月光は
時々刻々と移ろいゆく時と季節を光と影で描き留めていきます。
「二つの中庭のある家」つづきはまた次回...
水谷嘉信建築設計事務所
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※冒頭の歌は「春になると東のさくらの名所桜川は隙間なく、
さくらの花びらで埋まることでしょう」という意。
東国の桜について想像を膨らませた紀貫之が、京の都で詠んだもの。
この歌が詠まれてから1000年、
今年、東のサクラの名景は憂いの地となってしまいました。
サクラ(桜)の語源は「サ(稲霊)」「クラ(神の巫)」
東日本大震災で死生観が変わるほどの辛い思いをされた皆様、
どうか早くお元気になられますように...
2 件のコメント:
カバ桜の製材とツキ板ではお世話になりました.
カバ桜のワイルドな風合いがとても好きです.
サクラ(桜)の語源が,「サ(稲霊)」「クラ(神の巫)」。。とは知りませんでした.
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日本の国樹でもあるサクラ
古来より、サクラ(桜)には人々の死生観や豊穣のシンボルとして願いを込め、崇められていたようです。
時を重ね、私たちは進化しましたが、ご先祖さまがサクラに込めた思いは忘れ去られているものも....
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